花粉症は簡単にかかりやすく、一度かかると治す事のむずかしい病気です。そして花粉症にかかる人はいまだに増加しているといいます。花粉症から身を守るには、まず花粉症を知ることだといわれています。 | |||
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花粉症にかかっている人は、 1,000〜1,500万人もいるといわれています |
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花粉症は花粉が風に運ばれて、鼻や目に入り症状を起こす病気です。 花粉そのものが体内には入る事はありません。 花粉の中の成分が、鼻水や涙で溶け、粘膜から体内に入ります。 体内の細胞は花粉の成分を異物として認識し、リンパ球からIgE抗体という花粉とだけ結合するタンパク物質をつくり、血液によって体中に運びます。 この状態で再び花粉の成分が体内に入ると、IgE抗体の体内に入れまいとする生体防御が過剰反応し、いろいろな症状が現れます。 これが花粉を抗原とするアレルギー反応、すなわち、花粉症といわれる病気です。 花粉症が増えている原因としては、花粉の飛散量が増えている事(前年の夏の天候が大きく作用するといわれています)、私達の体がIgE抗体をつくりやすくなっている事(自動車の排気ガスなどによる大気汚染によって)、生活リズムが不規則になってしまい、ストレスが増えていることや、タンパク質や脂肪性食品の摂取量が増えていることなどが考えられています。 花粉症の症状はおもに目と鼻に現れます。風に乗って空気中にある花粉は呼吸とともに、鼻や喉、直接目に入って、粘膜の表面にくっつき、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のかゆみ、涙目、目の充血などの症状をもたらします。くしゃみ発作や鼻水が止まらないなどの症状は風邪をひいた時の症状と同じですが、熱や倦怠感などがないのなら鼻のアレルギーであると考えられます。「くしゃみ1回で褒められ、2回で誹られ、3回で風邪を引く」と昔からいわれますが、くしゃみや鼻水は、鼻に入った異物を外に出そうとする、身体の防御的な反応です。 |
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花粉症の歴史 | |||
1500年代のヨーロッパで、すでに花粉症について書かれた文献があります。 その当時は「枯草熱」と言われていたそうです。 季節の変わる春と秋に、鼻水や喘息、涙のでる病気が問題となっていたそうです。 その当時はアレルギーという考えがなかったため、気温やにおいが、原因であると考えられていたようです。 1873年に英国のブラックリイという人によって、枯草熱の患者に花粉を鼻の粘膜につけるとくしゃみが出る。ということを発見しました。 皮膚に反応が起こることも報告しています。 また、アメリカでは枯草熱の原因がブタクサ花粉によるものであることが判明しています。 1906年には、フランスのフォンビルケという人がアレルギーという概念を説明しました。 その頃には、抗原(花粉)が体内に入る事により異常な反応が起こるという考え方が完成したといわれています。 |
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花粉症にかからないように身を守り、予防しましょう | |||
花粉が飛ぶ状況を把握し自分の身を守ることが大事です。 花粉情報に注意し花粉防止グッズなどを利用して花粉を避けることが必要です。 風の強い日にはなるべく外出を控える。どうしても出掛けなければならない場合は朝の早いうちに出掛けるようにしましょう。 花粉は午後の乾燥した風とともにやってきます。 外出時には必ずマスク、眼鏡、帽子を着用する。市販で売られている通常のガーゼマスクに水で湿らしたガーゼを中にはさんで使用すると、花粉の90%以上をブロックすることができるそうです。 外出から帰ったらドアの前で帽子や、衣服に付いた花粉をよく払って落とします。花粉は顔にもくっついていますので、家の中に入ったら顔を洗うこと、うがいをすることが重要です。 鼻を乾燥させないようにする。 身体を冷やさないようにする。 充分な睡眠をとる。 ストレスを避けるようにするなどの対策も大切です。 花粉の多い日には窓を閉め切ります。もし開けるとしても風下の窓を開けます。布団や洗濯物を戸外に干すのも止めましょう。 花粉ゼロの部屋を1つ作りましょう。 この部屋に入る時は花粉の付いていない服に着替えて入る、部屋の中は加湿して乾燥しないようにする。 床の掃除には濡れた雑巾で1日2〜3回掃除するようにしましょう。送風式の暖房は使わない。 花粉は湿気を含むと重くなり落ちますが、乾燥するといつまでも、空気中を漂っています。 しかし、一度花粉症になってしまうと、予防法だけでは、防ぎきれないのが実情です。やはり薬に頼らざるをえません。自分に合う薬を知り、その効き方を知る事が、大切です。その前にどの薬を使用するかは専門の医師の選択や相談する事が必要です。 |
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